F砂S工法
F砂S工法とは
F砂S工法はドイツ語の「Feucht Sand Strahlung(濡れた砂を吹き付ける)」の意味する通り、湿粒化状態の研削材を圧縮空気で吹き付け、鋼等の表面を研掃するブラスト工法です。
水の膜に覆われた研削材は鋼等表面への衝突時に塗料、錆、有害物質を包み込むことで粉塵の抑制と飛散の防止をし、従来の乾式ブラスト工法では除去が困難な付着塩分の除去も同時に実施、1工程での処理が可能となります。
高品質な1種ケレン使用を目指した素地調整工法としてまた、近年問題となっている鉛含有塗膜のかき落としも確実に湿潤化して行うことができます。
工法の特徴
コンパクトな機械装備で粉塵発生を抑制可能
従来の乾式ブラスト工法は、非金属系研削材の飛散と破砕粉塵が激しいため、作業時に集塵装置や粉塵防護仮設備、通風換気設備、採光装置等大がかりな設備を要しています。
対して湿粒化した研削材のブラスト工法は、コンパクトな機械設備且つ粉塵発生を抑制でき、コスト面・衛生面で評価されております。
防錆プライマー処理対応
気化水溶性防錆剤を適用するので、研掃面の防錆プライマー処理までの品質確保が可能です。
気化水溶性防錆剤の適用は戻り錆発生を抑制し防錆プライマー処理まで鋼表面を保護するので、鋼道路橋防食便覧に決められている4時間以内での品質は確保できます。
使用用途
主な用途は、橋梁や高速道路、鉄塔等の補修工事に使われます。
その他研掃作業でも使用されます。